韓国の教育課程は、小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年(専門大学(日本の短大)は2年)か ら成る。小学校6年間と中学校3年間は義務教育期間で、この期間は無償教育である。
1年を2つの学期に分けて教育課程を運営する。第1学期は3月1日から学校の授業日数・休日及び教育課程の運営を考慮して学校の長が定める日まで、第2学期は第1学期の終了日の翌日から翌年の2月末までとする。一般的に、第1学期は3月初め、第2学期は8月末~9月初めに始まる。小・中学校の教育課程は、教科と創意的体験活動に分けて編成・運営される。
韓国語能力が不足している帰国子女や外国人生徒(幼児)などへの韓国語教育のために、幼・小・中・高校に韓国語学級を開設し、韓国語や韓国文化の教育を支援している。全国291校(2022年現在)で444の韓国語学級が運営されており、子どもが通う学校で韓国語学級が運営されていない場合は、「訪問韓国語教育」を通じて韓国語教育のサポートを受けることができる。市・道の教育庁または多文化教育ポータル(www.edu4mc.or.kr)で、居住地域の韓国語学級に関する情報を確認することができる。
バイリンガル学習を奨励するためにバイリンガル教材と電子書籍の開発・普及を進めており、毎年「バイリンガルスピーチ大会」を開催している。未来アセットパク・ヒョンジュ財団(foundation.miraeasset.com)または多文化教育ポータル(www.edu4mc.or.kr)にアクセスし、バイリンガル教材『パパママと一緒に学ぶ○○語*』の電子書籍を閲覧することができる。「バイリンガルスピーチ大会」は、学校・地域大会を経て毎年11月に全国大会が開催されている。
大学生との1:1マッチングにより、学校への適応と基礎学習を支援している。メンターの大学生が、メンティーである多文化生徒の学校などを訪問し、放課後や長期休み中の学習をサポートする。学校または地域児童センターで参加を申し込むことができる。
学業を中断したり個人の特性に合った教育を希望する多文化生徒のために、学歴認定型の代案学校 が運営されている。
学校名 | 学校区分 | 特徴 | 教育費 | 問い合わせ先 |
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地球村学校 (ソウル市九老区) www.globalsarang.com | 小・中・高 |
| 無料 | 02-6910-1004 |
ソウルタソム観光高等 学校 (旧ソウルタソム学校、ソ ウル市鍾路区) www.sds.hs.kr | 高 |
| 無料 | 070-8685-7798 |
韓国ポリテックタソ ム高等学校 (忠清北道堤川市) dasom.kopo.ac.kr | 高 |
| 無料 (寮費無料) | 043-649-2800 |
仁川ハンヌリ学校 (仁川市南洞区) (www.hanuri.icesc.kr) | 小・中・高 |
| 小・中学 : 無料 高校 : 有料 (寮費は別途) | 032-442-2104 032-442-2109 |
ヘミル学校 (江原道洪川郡) (haemillschool.com) | 中 |
| 無料 (寮費を 含む) | 033-433-8761 |
外国人学校は、外国人家庭の子どもや海外で3年以上滞在して帰国した韓国人、韓国語の能力が足り ず一般の学校で授業を受けるのが難しい帰化者の子どものための教育機関である。現在運営中の外 国人学校は全部で39校あり、ソウルに18校、京畿に6校、釜山に5校、仁川に2校、慶南に2校、大邱に 2校、大田・光州・蔚山・江原・全北にそれぞれ1校ずつある。